ひの寮には、卒業後の自立した生活を目指し、部屋の管理や掃除・洗濯・調理など、一人暮らしを体験できる生活訓練室「すいせん」があります。「すいせん」を利用する前には、保護者と舎生、指導員が話し合い、目標や支援計画を立てます。例えば、「一人暮らしの体験をする」・「自分でスケジュールを立てて生活する」など、集団生活から離れて一人で生活することに慣れる練習から、「時間を有効に使って掃除や洗濯を行う」・「調理に必要な材料の買い出しから後片付けまで、一人で行う」や、一人一人の実態やニーズに合わせた目標を立てて、卒業後の生活を見据えた利用も行っています。利用後には事後指導の時間を設け、利用時の振り返りを行い、次の目標を決めます。今年度は、利用前後に指導員が「すいせん」の換気や消毒などを行い、舎生が安心して過ごせるように感染症対策も行っています。目標を立てながら一人暮らしの体験を積み重ねることで、舎生の自信に繋がっています。