修学旅行(高等部)

集団行動における決まりを守ることや、公共のマナーを学ぶとともに、福井県や隣接県の魅力を発見することを目的として修学旅行を行いました。
9月14日(水)、15日(木)、16日(金)の3日間、嶺北、嶺南地方をはじめ、滋賀県、石川県へも足をのばしました。修学旅行前には、生活単元学習で班別行動の行き先を相談して決めたり、互いに発表し合ったりしながら準備を進めてきました。
1日目は滋賀県の彦根・長浜方面に行きました。彦根では、彦根城を車窓から眺め、城下町ではご当地キャラクター「ひこにゃん」や「やちにゃん」と出会うこともできました。その後、バスで長浜に移動し、黒壁スクエアで班別行動をしました。旅行前から人気のあった、ガラス館、鉄道スクエア、海洋堂(フィギュアの展示販売など)の3箇所中心に巡りました。海洋堂では、等身大フィギュアの前で写真を撮ったり、販売コーナーでお目当てのフィギュアを購入したりして喜ぶ生徒もいました。また、周辺のお寺巡りをして参拝したりおみくじを何度も引いたりして楽しむグループも見られました。
2日目は嶺南方面へ行きました。まず、小浜市の若狭工房で、「若狭塗の箸」と「若狭めのう」グループに分かれ、工芸体験をしました。ある生徒は、黒い箸を一生懸命に研ぎ出し、中に埋め込まれたアワビ貝や卵の殻が模様となって現れると、「キラキラしてきれいだね。」と驚いていました。その後、レインボーラインを訪れ、ケーブルカーで景色を楽しみながら山頂を目指した生徒と、教師や友達に見守られながら1人乗りのリフトで山頂へ上がった生徒がいました。当日は、天気も良く三方五湖を背景に全員で記念写真を撮り、旅の思い出となりました。午後からは、2コースに分かれて行動しました。若狭町の熊川宿コースでは古い町並みを見学したり、忍者体験ができる施設を訪れたりしました。敦賀市コースでは、赤レンガ倉庫でのジオラマ見学や気比神宮の参拝や散策をしました。この日に宿泊した旅館では、夕食後にレクリエーションを行い、クラス対抗で、ビンゴ大会をしました。ビンゴカードも、ビンゴのマスに旅行先にちなんだ「地名」や「物産品」を入れたオリジナルのもので楽しみました。
最終日は、松島水族館、東尋坊を訪れ、石川県小松市のゆのくにの森で、蒔絵や金箔はり、友禅染の絵付け体験をグループに分かれてしました。旅行中は、生徒達は感染症対策を心掛けて行動できました。福井県をはじめ隣接県もたずね、魅力を発見し、心に残る修学旅行となりました。



校外学習(木工班)

9月8日(木)に高等部木工班生徒4名がうるしの里会館、Hacoa(ハコア)へ校外学習に行き、木材加工の現場を見学したり、越前漆器について学んだりして、木材加工して製品化するために大事なことを学びました。
うるしの里会館では、木地作りの工程で丸物や角物の器を見て、器が出来上がるまでの工程について学びました。また、加飾の工程では職人さんに実際に蒔絵の絵を描いてもらいながら、うるしの特性について説明を聞きました。地場産業について知るよい機会となりました。
Hacoa(ハコア)では、木材の倉庫を見せていただき、木の種類によって、重さや価値が変わることを教えていただきました。工房では、木の反りを考慮して、製品作りをすることを学び、仕上げは手作業で丁寧にやすりがけを行っていることを知りました。
生徒たちは事前に考えてきた質問をして、分かりやすく答えていただいた内容をメモに取りながら聞きました。
生徒は「時間がかかっていて、丁寧に作っていることが分かりました。」「木の湿度の管理をしないといけないのは大変そうでした。」「一生懸命作業して、責任感を持ちたい。」などを感想にあげていました。見学後には、作業に意欲的に取り組もうとする姿が見られました。

校外学習(ものづくり班)

高等部ものづくり班は、自分たちで製品作りのアイディアを得たり、製品用の和紙を選んだりするために、校外学習で越前和紙の里に行きました。
卯立の工芸館での紙すき見学では、職人さんから和紙の原料や紙すきの仕方などの説明を聞きました。作業の様子をしっかり眺めたり、道具を触ってみたりするなど、生徒たちはとても関心を示していました。紙の文化博物館では、常設展で和紙の歴史を学んだり、和紙で作られた食べ物の展示を楽しんだりしました。
買物学習では、販売会に向けて自分たちが作る製品をイメージしながら、様々な模様の和紙を購入しました。
ここで学んだことを、今後の製品作りに生かしてほしいと思います。

高等部 体育発表会

6月9日(木)に高等部の体育発表会が行われました。
天気にも恵まれ、「思いっきりはばたいて 全力を出し切れ みなみっ子」のテーマの下、みんなで一緒に競技をすることができました。
開会式の後、1つ目の種目は、フライングディスクです。高等部全員が参加し、日ごろあまり接する機会のない友達とも交流しながら、フライングディスクを楽しみました。ディスクがゴールに入り、「ナイススロー。」と声が上がると、笑顔があふれ、拍手が送られていました。

2つ目の種目は短距離走で、Cグループは50m走、A、Bグループは100m走を行いました。一人ずつ名前が呼ばれると、自分で考えたポーズを決め、会場を盛り上げていました。「オン・ユア・マーク」でスタートラインにつき、「セット」の号令で構えると、一気に緊張感が高まり、合図で一斉にスタート。ゴールを目指して全力で走る姿が輝いていました。友達からの大きな拍手が、ゴールを後押ししてくれました。

そして、3つ目の種目はリレーです。6m離れた場所からボールを転がし、密を避けながらリレーを行いました。接戦で気合が入り、ボールが速く転がっていく場面もありましたが、どのチームも最後までボールをつないでゴールすることができました。抜きつ抜かれつの熱いレース展開に、大いに盛り上がりました。

最後は高等部全員でダンス「ドラえもん」を踊りました。執行部が前に立ち、全員が息を合わせて、楽しく踊ることができました。
競技以外にも、A、Bグループの生徒たちが一丸となり、テント設営や用具運搬、グラウンドの除草、片付けなど、自分たちの手で体育発表会の場を作り上げてくれました。
暑い中での体育発表会でしたが、自分の力を精一杯発揮して頑張ったこと、友達と一緒に協力したこと、役割に責任を持ってやり遂げた経験や味わった達成感を、今後の学校生活にも生かしてほしいと思います。たくさんの温かい応援ありがとうございました。

校外学習(清掃班)

清掃班は、5月26日(木)にさばえNPOセンターに行きました。
今回は、大会議室と中会議室の掃き掃除、拭き掃除と机上清掃を行いました。6人の生徒が2つに分かれて作業しましたが、どちらの部屋も普段掃除している場所よりも広く、移動する物も多いので、コミュニケーションをとり、作業をすることがいつも以上に必要となりました。中会議室の清掃が早く終わると、「何か手伝うことはありますか?」と大会議室清掃の生徒に声を掛けたり、片付けのときには「水を捨ててきます。」と声を掛け合ったりして協力する場面が多く見られました。
今年度初めて校外で作業を行いましたが、傷を付けないよう、挨拶を忘れないよう、緊張感を持って作業に取り組むことができました。職員の方から「ありがとうございます。」と言われたときには、生徒達の表情がとても明るくなり、達成感を得ることができた様子でした。今回の校外学習で学んだことを、これからの作業学習でも生かしてほしいと思います。

校外学習(レザー・縫製班、クラフト班)

5月25日(水)、レザー・縫製班、クラフト班の生徒11名が、作業学習で作った製品をcafe&lunchここるへ納品に行きました。また、道の駅「西山公園」を見学し、どんな商品がいくらで販売されているかなど販売状況を調査しました。レザー製品(クッションやコードバンド)や縫製製品(トートバック、ティッシュカバー)など販売していますので、ぜひ立ち寄っていただけたらと思います。

その後、レザー・縫製班の生徒は、手芸材料店に行き、生地やファスナーなどの材料を購入しました。今回の経験を活かし、これからも多くのお客様に喜んでいただけるような製品をたくさん作っていきたいと思います。

校外学習(高等部軽作業班)

軽作業班1・2年生9名が、作業学習でラベルを剥がし潰したペットボトルを搬入するために大島産業(株)に行きました。生徒は袋一杯に詰めたペットボトルを工場内まで運び込み、ペットボトルリサイクルの工程を見学しました。運び込まれたペットボトルを機械に入れ細かく砕き、水を使ってゴミを分別しフレークにする工程を見て、自分たちが普段作業学習で取り扱っている物が、その後どのように処理され再利用されるのかを確認しました。見学の際は職員からの説明を聞いたりフレークに触ったりして興味を持っている様子でした。見学後は、ペットボトルを搬入した報酬を一人ずつ手渡してもらい、学校に戻った後に買物学習を行いました。

 

技術交流会(高等部 窯業班)

 12月6日(月)、窯業班が福井大学附属特別支援学校で、技術交流会を行いました。この会は、互いの技術を伝え合う中で、窯業に関する知識や技能、意欲を高めたり、他校の生徒との交流の輪を広げたりするねらいで行っています。当日は、電動ろくろを使った皿作りを行い、本校ではできない機械を使った作業を体験しました。初めての作業でしたが、附属の皆さんが手順やコツなどを優しく教えてくださり、全員が皿を完成させることができました。初めは緊張していた様子の生徒たちでしたが、時間が経つにつれ互いに打ち解け、会話を楽しむ姿も見られるようになりました。違う学校で同じように窯業に打ち込んでいる仲間がいることを知り、励みになったようです。
 次回は12月14日(火)、附属の焼き物班の皆さんが本校を訪れ、たたら皿やマグカップ作りを本校生徒がレクチャーしながら交流する予定です。分かりやすく伝えるにはどうすれば良いかを考えながら接することができるとよいと思います。

会社見学(高等部 ダンボール班)

 12月1日(水)に高等部ダンボール班の生徒7名が、いつもお世話になっている株式会社モリイへ見学に行きました。作業で自分たちが組み立てている製品が、会社でどのように作られて、最終的にどのような形になって出荷されるのかを、実際に作業工程を見ながら説明をしてもらいました。
 生徒たちは、社員の方からの説明をメモをとりながら熱心に聞き、また生徒からの質問にも分かりやすく回答してもらいました。生徒からは、「丁寧に協力しながら作業を進めていた。」「作業のスピードが速かった。」「不良品を出さないようにしたい。」など、見学して分かったことや作業学習で気を付けたいことなどの感想があり、今後の作業に意欲的に取り組もうとする姿がたくさん見られました。


学習発表会(高等部3年生Aグループ)

 高等部3年生Aグループでは、「オリンピック・パラリンピッククイズ」と「カップス」の発表をしました。
 生活単元学習では、今年の夏に開催された東京オリンピック・パラリンピックについて、一人一人がテーマを決め、調べたことをレポートにまとめて発表する学習を行いました。調べたことをもとに、みんなに楽しんでもらえるようにクイズを考えたり、スライドを作成したりしました。効果音を付けたり、ダンスを入れたりと、見る人に楽しんでもらえるように工夫しました。
 音楽では、カップスに挑戦し、発表しました。カップスとは、机の上に用意したプラスティックのコップだけを使い、音楽に合わせて、コップや机を叩いたり、クラップ(拍手)をしたりして奏でるリズム表現です。リズムや動きを合わせることがなかなか難しかったのですが、「3年生としてかっこいい姿を見せたい!」と練習に励み、本番では緊張しながらも精一杯やり切り、達成感を味わうことができました。御参観くださった保護者の方、Zoomで画面の向こうから温かい拍手を送ってくれた1、2年生のみなさん、ありがとうございました。

【生徒の感想】
・発表のときに失敗したところもあったけど、すぐに笑顔でみんなと合わせられたのでよかったです。協力することで、みんなとの絆が深まった気がしました。
・自分のせりふがみんなに聞こえるように、はきはきと大きな声で言えました。次は、実習や学校生活に向けて、一生懸命頑張りたいです。
・本番はいい発表ができたけれど、練習のときに自分から進んでできなかったので、学んだことを生かして、これからは自分から取り組んでいきたいです。
・カップスは少しミスしたけど練習通りに発表ができたのでよかったです。楽しく発表できたのでいい思い出になりました。