城山窯に思う(みなみっ子ギャラリー)

現在の城山窯

城山窯に思う

※2012年夏、城山窯は撤去の運びとなり、30余年の歴史に幕を閉じました。



 今から、30年ほど前の昭和55年6月頃、作業棟とC棟と寮に囲まれたところで、中・高等部の生徒と共に城山窯設置のための草取りと整地が始まりました。また、寄贈を受けた加藤タイル株式会社(旧武生市安養寺町)に教員が出かけ、トンネル窯の耐火煉瓦を一つ一つ外し、学校まで運び、その煉瓦を使って陶芸用登り窯の設置に生徒・教職員が一丸となって取り組みました。中学部の作業学習で窯の基礎作りとして土運びや地固めを行い、夏休みには教職員の手で土や煉瓦を運び一つ一つ煉瓦を積んで、翌年の昭和56年の春に完成し、5月20日に初窯の火入れとなりました。
 当時、注意力の向上や目と手の協応動作、手指の巧緻性などを養うことを目的として粘土を学習指導の中に取り入れ、小学部では図工の時間に顔・乗物・動物などの置物を、中学部では作業の時間に壺や湯飲みを作ってきました。その作品を電気窯で焼いていましたが、年々、作品が多くなり、また、単一的な色彩の作品となるため、なんとか多くの作品が焼け、色彩豊かな作品が出来ないかということで、登り窯設置に取り組むことになりました。この年は昭和38年以来の豪雪となり、教職員は除雪作業を連日行い、始業式は1月12日になりました。また、この年の3月31日で高等部が県立嶺北養護学校へ移管され、本校の高等部教育の幕を閉じました。
 昭和56年5月20日~21日、教職員が交代で30時間の窯焚きの末、最高温度1250度に達し、160点の作品が焼きあがりました。同年10月に2回目の火入れを行い、その後は年に1回、または2年に1回の割合で平成19年に17回目の火入れを行いました。平成2年の高等部再設置後は高等部窯業班が中心になって城山窯運営をしてきました。

冬井 光二

 
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