生活訓練・生活訓練室利用体験(寄宿舎)

 寄宿舎では、普段行っている集団生活に加え、一人暮らしの経験を積める機会があります。家庭では家族と、寄宿舎では舎生の仲間の協力を得て生活している生活場面を、「すいせん」と名付けられた部屋で、全て一人で進めることになります。2学期からベッドを設置して、より普段の生活に近い環境になりました。
 9月8日(月)・9日(火)に、高等部通学生の希望者を対象にした生活訓練室利用体験を行いました。卒業後(将来)に一人暮らしやグループホームの利用を考えている生徒が、部屋の管理や掃除、洗濯、食事作りなどを一人で行います。今年度は9月、11月~2月の2つの期間に行います。
 3つのプラン(はじめて・スタンダード・ガッツリ)を用意し、目的に応じてどのプランを体験するか各家庭で決めてもらっています。
 今回は、1名の生徒がはじめてプランを体験しました。昨年度の経験をよく覚えていたので、洗濯や掃除などの日課について、一つ一つやり方を思い出しながら丁寧に進めることができました。
 身の回りのことを自分ですることで、手伝ってほしいことは何かということに気付き、将来自分らしい生活を送るためにはどのようなことを身に付けていくとよいかを考えるきっかけになれば幸いです。
次回は11月以降に計画しています。

高等部1年生 遠足

 高等部1年生は、初めての学年全体での校外活動として、めがねミュージアムと西山公園に行きました。 
 めがねミュージアムでは、SDGs推進センターでSDGsの大切さについての話を聞きました。また、めがね博物館では中国や日本のアンティークめがねなどの展示を見学して、生徒達はメモを取りながらじっくりと学んでいました。 
 昼食はcafe&lunchここるで日替わりヘルシーメニューなどを食べました。どのおかずも大変美味しく、クラスの友達や教師と会話をしながら、楽しいひと時を過ごしました。 
 西山公園では、クラスごとに決めたルートで、動物園や道の駅などに行きました。動物園では、友達同士で動物を見て歓声を上げたり、笑い合ったりしていました。道の駅ではアイスなどを購入してイートインスペースで食べたり、お土産を買ったりして楽しみました。 
 天候にも恵まれた良い一日となりました。 

高等部2年生 宿泊学習

高等部2年生は、9月25日から9月26日に奥越高原青少年自然の家で、1泊2日の宿泊学習を行いました。

【1日目】
学校を出発し大野市に到着後、御清水やに行って水を飲んだり、武家屋敷旧田村家で色とりどりの風車を見学したりして、地域の文化や雰囲気に触れました。その後、ミルク工房奥越前でアイスクリーム作りを体験しました。しぼり立ての牛乳で作ったアイスを食べて、と「おいしい。」「もっと食べたい。」と言いながら美味しそうに味わう姿が見られました。
奥越高原青少年自然の家に到着してからは、入所のつどいやオリエンテーションを行い、宿泊室でベッドメイキングに取り組みました。夕方には友達と協力して夕食の準備を行い、みんなでおいしい食事を囲みました。夜のレクリエーションでは、自分たちで企画、準備をしてきたじゃんけん列車やボール運びリレー、イントロクイズ、ダンスをして友達と楽しい時間を過ごしました。

【2日目】
朝のつどいで一日が始まりました。朝食後は荷物や寝具の整理、清掃活動を行い、責任感を持って最後まで仕事をすることの大切さを学びました。
午前中は自然の中でのオリエンテーリングに取り組み、班ごとに協力してチェックポイントを探しました。自然保護センターでは動物のはく製などの展示物を見学しました。その後、退所のつどいを終え昼食をとった後、自然の家を出発しました。
2日間の宿泊学習を通して、生徒たちは「協力して取り組む力」「自分のことを自分で行う力」を培い、仲間との時間を通して自信や成長を実感できました。

高等部修学旅行

 7月9日(水)から11日(金)の3日間で、高等部3年生が修学旅行に出掛けました。 
 1日目は、東京スカイツリーでの活動でした。JR福井駅から北陸新幹線に乗り、上野駅で降車し、バスに乗って移動しました。スカイツリーでは、クラスごとに展望デッキでの眺望やすみだ水族館での観賞、東京ソラマチでの買物を楽しみました。展望デッキのガラス床からの眺めを見て、スカイツリーの高さを改めて実感していました。 

 2日目は、6つのグループに分かれ、ディズニーランドのアトラクションや昼食、買物などを満喫しました。気温が高く暑い日となりましたが、水分と休憩をしっかり取りながら、活動に取り組みました。行きたいアトラクションなどをグループの友達と相談しながら、皆が楽しめるように思いやりを持って活動しようとしていました。 
 
 3日目は、お台場で班別研修を行いました。事前学習で生徒達が相談しながら調べて決めた見学先を回ったり、昼食を取ったりしました。地図や時計を見ながら見通しを持って活動し、計画通りに目的地に集合することができました。帰りも北陸新幹線で上野駅から福井に戻りました。新幹線の中では楽しかった思い出を語り合う姿も見られました。 
 
 公共施設や公共交通機関の利用をはじめ、新たな発見や経験ができた貴重な3日間でした。修学旅行で仲間とともに得たたくさんの経験や思い出を胸に、残りの学校生活も充実したものになることを願っています。 

はっぴぃタイム(寄宿舎)

 今年度も自分が好きな余暇の過ごし方を見付けるという目的で、年に5回活動しています。各階のリーダーを中心に「はっぴぃタイム」でやりたいことを話し合い内容を決めています。 
 今年度の第1回(6月2日)は、新しい友達との親睦を深めるためにグラウンドでの散歩や寄宿舎のプレイルームでダンスを楽しみました。第2回(7月7日)は、トランプを楽しみました。最初はみんなで「誰が一番大きい数字」のゲームをして各グループで大いに盛り上がりました。残りの時間は「7ならべ」や「ババぬき」「神経衰弱」など好きなゲームのグループに分かれて楽しみました。みんな楽しそうでたくさん笑い声が上がっていました。
 今後も楽しい活動を考えていきたいと思います。
 

高等部作業学習 第23回アビリンピック福井大会

7月5日(土)に福井労働局と、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が主催する競技会(アビリンピック福井大会)が行われ、本校の事務・サービス班と清掃班の生徒が参加しました。オフィスアシスタント部門に参加した事務・サービス班の生徒は、書類の仕分け、丁合、封入などの事務作業のスキルを、ビルクリーニング総合部門に参加した清掃班の生徒は、床面の除塵・拭き・ごみ処理及び机上清掃のスキルを競い合いました。 
作業学習や放課後の時間を使って、一生懸命に取り組んだ経験が自信になり、審査員や見学者の方が見る中、堂々とした姿で課題に向き合う姿が印象的でした。 
本校は、オフィスアシスタント部門で金賞、銅賞、努力賞を、ビルクリーニング総合部門で銀賞、努力賞をそれぞれ受賞しました。 
大会後には、「もう少し時間があれば全部の課題が終わったのに。悔しい。」「たくさんの人に見られてとても緊張したけれど、練習の成果を発揮できた。」などの感想があり、それぞれの生徒の頑張りがうかがえました。 
オフィスアシスタント部門の金賞受賞者は、10月に愛知県で行われるアビリンピック全国大会に出場することになっています。 

中学部3年生 事業所見学

6月17日(火)から19日(木)にかけて、福祉事業所における様々な活動の見学を通して、働くことや将来の職業・生活などに関心を持ち、今後の学習活動に意欲的に取り組むことをねらいとして、中学部3年生事業所見学が行われました。今年度は3つのグループに分かれて、それぞれ1か所の福祉事業所に訪問しました。職員の方から説明を受けた後、簡単な作業を体験したり、所内で仕事や活動をする様子を直接見学したりしました。見学に参加した生徒からは、「こんなお仕事があることを初めて知った。」、「楽しそうな活動があった。」など、学びを得られた貴重な時間となり、自分のキャリアに対する視点を広げることにつながりました。 
<今年度の見学先> 
1株式会社Kulia Feels(就労継続支援B型・就労移行支援) 
2社会福祉法人陽光会 あいの里・ゆめの里 (生活介護)
3足羽福祉会 スマイル(生活介護) 


体育発表会(高等部)

6月13日(金)に高等部の体育発表会が行われました。 
天気にも恵まれ、「仲良く力いっぱい 楽しくかがやけ!みなみっ子」のテーマの下、全員で協力して活動しました。 
開会式後の1つ目の種目は、3色運試しの徒競走です。2人でフラフープに入り、箱の中から引いたカラーボールと同じ色のコーンまで走る競技を行いました。高等部全員が参加し、日ごろはグループが一緒でない友達とも協力しながら走りました。 
2つ目の種目は短距離走で、Cグループは50m走、A、Bグループは100m走を行いました。一人ずつ名前が呼ばれると、自分で考えたポーズを決め、会場を盛り上げていました。「オン・ユア・マーク」でスタートラインにつき、「セット」の号令で構えると、一気に緊張感が高まり、合図で一斉にスタート。ゴールを目指して全力で走る姿が輝いていました。友達や観客の大きな声援が、後押ししてくれました。 
3つ目の種目は、リレーでした。バトンをつなぐことを意識し、落とさずにしっかり次の走者に渡し、仲間の応援を力にして最後までバトンをつないで走りきることができました。 
最後は高等部全員で「群青」の曲に合わせてダンスをしました。執行部役員の生徒が前に立ち、全員が息を合わせて、大きく体を動かして踊りました。 
競技以外にも、A、Bグループの生徒たちが一丸となり、テント設営や用具運搬、グラウンドの除草、片付けなど、自分たちの手で体育発表会の場を作り上げました。 
暑い中での体育発表会でしたが、自分の力を精一杯発揮して頑張ったこと、友達と一緒に協力したこと、役割に責任感を持ってやり遂げた経験や味わった達成感を、今後の学校生活にも生かしてほしいと思います。そして大勢の保護者が御来校してくださり、たくさんの温かい応援をしてくださいました。本当にありがとうございました。

 

高等部 現場実習

 生徒たちは、企業や福祉事業所での実習を通じて、自立と社会参加に向けて大きな一歩を踏み出しました。 
 実習の目標である「自立と社会参加に必要な知識・技能・態度を身に付けること」や「主体的に進路選択ができるようになること」に向け、生徒たちは意欲的に取り組みました。はじめは戸惑う場面もありましたが、指導や支援を受けながら徐々に業務に慣れ、自信を持って作業を進める姿が見られました。 
 現場実習終了後、生徒たちは、校内で報告会をしました。実習を終えた生徒たちの表情には達成感があり、自信を持って力強く実習の成果を報告していました。多くの生徒が「目標をしっかりと達成できた。」と話していました。 
 今回の経験は、生徒の主体的な進路選択において重要な礎となるでしょう。今後も実習を通じて、生徒たちの成長を支え、より良い未来への歩みを応援していきます。 
 福祉事業所の皆様には、生徒に温かく御指導いただき、このような貴重な学びの場を提供してくださったことに心より感謝申し上げます。また、保護者の皆様におかれましては、送迎や生活支援など手厚く御支援いただき、誠にありがとうございました。 

体育発表会(中学部)

6月6日(金)に、中学部体育発表会がありました。4組~9組は器械運動に挑戦しました。技を行う前に準備運動として前屈や左右開脚などの柔軟運動と腹筋や背筋、足腰を鍛える補強運動をしました。生徒たちはカウントに合わせて姿勢を保持したり、正しい姿勢を意識したりすることができました。マット上では前転や横転、片足のバランスなどを発表しました。この日のために練習を重ねてきた技に自信を持って取り組み、フィニッシュのポーズが決まると仲間や会場からの大きな拍手が送られました。自分の演技が終わった後は、達成感に満ちた表情もみられました。 
1組~3組では、サッカーボールを使ったシュートと、アイスホッケーのサッカー版となるフットホッケーパックを使ったジグザグパスからのシュートを発表しました。シュートでは、遠くにボールを飛ばす3つのポイントに注意を向けながらシュートを放ちました。力強く、勢いのあるシュートに会場からは大きな拍手と同時に、想像以上のシュートに驚く様子も見受けられました。フットホッケーでは、パスを出す仲間を意識しながら、パスの勢いを強めたり、弱めたり、上手に調節しながらつないでいくことができ、最後のシューターがゴールを決めると嬉しそうに笑顔を浮かべる姿が印象的でした。 
ダンスは、発表会に向けて昨年度から学部全体で練習に取り組み始めました。新しい曲と振り付けでしたが、生徒それぞれが自分の良さを表現できる素晴らしい仕上がりとなり、当日も、どちらのグループも元気一杯にダンスに取り組むことができました。