中学部 学習発表会

 10月7日(火)に、中学部の学習発表会がありました。
 最初に、生活単元学習や体育、美術、音楽などの学習の様子を動画で発表しました。その後は、作業学習グループごとに日ごろの学習で製作した製品を売るお店を開きました。
 1・2・3組のお店では、レザーで作ったカードケースや写真入れ、マグネット、キーホルダーなどの製品や、木で作った敷物を販売しました。4・5組のお店では、生徒がデザインした封筒や缶バッジなどを販売しました。6・7組のお店では、木で作ったコースターや鍋敷き、プランターケースなどを販売しました。8・9組のお店では、畑で栽培したサツマイモを販売しました。生徒たちは、袋詰めやお金の受け渡しなど、自分が担当する係活動に精一杯取り組みました。大勢のお客さんを前にして恥ずかしそうにする生徒や嬉しそうに笑顔で接客する生徒、緊張した表情で係の仕事に集中する生徒など、様々な姿が見られました。お店には保護者の方が次々と来店し、長い行列ができるほど大盛況でした。

生活訓練・生活訓練室利用体験(寄宿舎)

 寄宿舎では、普段行っている集団生活に加え、一人暮らしの経験を積める機会があります。家庭では家族と、寄宿舎では舎生の仲間の協力を得て生活している生活場面を、「すいせん」と名付けられた部屋で、全て一人で進めることになります。2学期からベッドを設置して、より普段の生活に近い環境になりました。
 9月8日(月)・9日(火)に、高等部通学生の希望者を対象にした生活訓練室利用体験を行いました。卒業後(将来)に一人暮らしやグループホームの利用を考えている生徒が、部屋の管理や掃除、洗濯、食事作りなどを一人で行います。今年度は9月、11月~2月の2つの期間に行います。
 3つのプラン(はじめて・スタンダード・ガッツリ)を用意し、目的に応じてどのプランを体験するか各家庭で決めてもらっています。
 今回は、1名の生徒がはじめてプランを体験しました。昨年度の経験をよく覚えていたので、洗濯や掃除などの日課について、一つ一つやり方を思い出しながら丁寧に進めることができました。
 身の回りのことを自分ですることで、手伝ってほしいことは何かということに気付き、将来自分らしい生活を送るためにはどのようなことを身に付けていくとよいかを考えるきっかけになれば幸いです。
次回は11月以降に計画しています。

高等部1年生 遠足

 高等部1年生は、初めての学年全体での校外活動として、めがねミュージアムと西山公園に行きました。 
 めがねミュージアムでは、SDGs推進センターでSDGsの大切さについての話を聞きました。また、めがね博物館では中国や日本のアンティークめがねなどの展示を見学して、生徒達はメモを取りながらじっくりと学んでいました。 
 昼食はcafe&lunchここるで日替わりヘルシーメニューなどを食べました。どのおかずも大変美味しく、クラスの友達や教師と会話をしながら、楽しいひと時を過ごしました。 
 西山公園では、クラスごとに決めたルートで、動物園や道の駅などに行きました。動物園では、友達同士で動物を見て歓声を上げたり、笑い合ったりしていました。道の駅ではアイスなどを購入してイートインスペースで食べたり、お土産を買ったりして楽しみました。 
 天候にも恵まれた良い一日となりました。 

高等部2年生 宿泊学習

高等部2年生は、9月25日から9月26日に奥越高原青少年自然の家で、1泊2日の宿泊学習を行いました。

【1日目】
学校を出発し大野市に到着後、御清水やに行って水を飲んだり、武家屋敷旧田村家で色とりどりの風車を見学したりして、地域の文化や雰囲気に触れました。その後、ミルク工房奥越前でアイスクリーム作りを体験しました。しぼり立ての牛乳で作ったアイスを食べて、と「おいしい。」「もっと食べたい。」と言いながら美味しそうに味わう姿が見られました。
奥越高原青少年自然の家に到着してからは、入所のつどいやオリエンテーションを行い、宿泊室でベッドメイキングに取り組みました。夕方には友達と協力して夕食の準備を行い、みんなでおいしい食事を囲みました。夜のレクリエーションでは、自分たちで企画、準備をしてきたじゃんけん列車やボール運びリレー、イントロクイズ、ダンスをして友達と楽しい時間を過ごしました。

【2日目】
朝のつどいで一日が始まりました。朝食後は荷物や寝具の整理、清掃活動を行い、責任感を持って最後まで仕事をすることの大切さを学びました。
午前中は自然の中でのオリエンテーリングに取り組み、班ごとに協力してチェックポイントを探しました。自然保護センターでは動物のはく製などの展示物を見学しました。その後、退所のつどいを終え昼食をとった後、自然の家を出発しました。
2日間の宿泊学習を通して、生徒たちは「協力して取り組む力」「自分のことを自分で行う力」を培い、仲間との時間を通して自信や成長を実感できました。

中学部保護者進路説明会

8月27日に中学部保護者進路説明会を行いました。前半では、本校がキャリア教育の推進を重点目標としてキャリア発達支援の取り組みを行っていること、そのためには、学校だけ、保護者だけでなく福祉や医療と連携し、みんなで力を合わせて支援していくことが大切なことなどを説明しました。また、マンダラチャートを使って、自分のお子さんのキャリアスキルを高めるために必要な力を演習形式で考えました。

後半では、「進路サロン」を行いました。進路サロンは、保護者の方が進路や日ごろの悩み等を気軽に語り合える場として、今年度初めて行った取り組みです。事後アンケートからは、「このような考え方もあるのかと、とても勉強になりました。」「他のお母さんの意見などを聞けたので勉強になりました。」「同じ悩みを持っている方もいらしてちょっと安心しました。」などの感想が寄せられ、保護者の方と教員が共に有意義な時間を過ごすことができました。

保護者進路学習会

 8月8日(金)、PTA教養委員会と進路支援部との共同開催で、保護者進路学習会を行いました。 
 前半はPTA主催の合同事業所説明会で、福授園、光道園、六条厚生会から職員の方々をお招きし、それぞれの事業所についてご説明いただきました。利用者の方がどのようなお仕事をされているのか、どのようなスケジュールで過ごされているか、個々の事業所がどのようなことを大切に考えておられるかなど、詳しくお話ししていただきました。参加された方からは、「子どもにとってはまだ早いかとは思ったが、事業所さんの話を早めに聞いておいてよかった。」「一つの施設だけでも、色々な展開をされており、個人に合ったところをきちんと知って選ばなければいけないなと感じた。」「それぞれの事業所の特色や連携した支援がされていることが分かりました。今後の参考として考えていきたい。」「子どもの障害に対して常にステップアップをはかれるところを見つけたいので、今後も見学をしたり情報収集をしたりして、段階に応じた施設が見つかるといいなと思いました。」などの感想が寄せられました。 
 後半は、進路支援部主催の保護者学習会を開きました。事前アンケートで希望のあった「障害者年金制度」や「成年後見制度」について、越前町相談支援センターさざんか主任相談支援専門員の渡邉智恵子様から御講義いただきました。難しい制度ではありますが、書類作成時のポイントや、今の段階でしておけることを教えていただくことができました。事後アンケートでは、「とてもためになるお話でした。色々自分でも調べて活動しないといけないと感じました。知っておくことの大切さを感じました。」「以前、障害者年金のお話を聞きましたが、改訂されたことや、忘れていたことがあり、より詳しく再度確認することができました。」「障害者年金について、手続きの大変さが分かりました。初めて参加しましたが、今後もこういった会に参加して知識を育てていきたいです。」というお声をいただきました。 
 御参加いただいた皆さん、ありがとうございました。今後も、卒業後の生活も見越した支援を一緒に考えていきましょう。